このコーナーは ボクサーに関して
私の投稿によって 構成されています。
      babylou



  vol.1 普段の手入れについて
    ブラッシング
    蒸しタオルと艶出し
    耳の手入れ
    歯の手入れ
    爪きり
  vol.2 シャンプーについて
    シャンプー
    リンス
    シャンプー剤
  vol.3 健康管理について
    健康管理





     vol.1 普段の手入れについて

    ブラッシング
嬉しいことに、ボクサーは大した手入れをしなくても、清潔に保つことが出来ます。
普段の手入れは、ブラッシングと拭き取りで充分だとおもいます。
まず、ブラッシングで体につい
た塵や汚れをおとします。 

ブラッシングは、汚れやフケを落とすだけでなく、皮膚に刺激を与えて血行を良くします。 
外での運動から戻ってから行うと、犬もおとなしくしていますし、外で付着した汚れを落とすことが
出来ますので、合理的ですね。


この時に使用するブラシは、豚毛などの獣毛ブラシが良いと思います。 
ナイロンの物は静電気がおきやすいのと、毛先の切断面で皮膚を傷つけることもあり、お勧めで
きません。 形は柄のついた物や、柄のない楕円形の物がありますが、使いやすい物を選んで
ください。 ゴムブラシは換毛の時期などに、死に毛を取るのに使用します。 
必ず毛並みに沿ってブラシをかけます。 
このブラシはあまり力を込めると、皮膚が擦れてしまい炎症を起こすことがありますので、あまり
力を込めずに使用するようにしてください。 
シャンプーの時にも使えます。 ピンブラシ(ブラシ部分が金属のピンで、根本部分がクッションに
なっている物)やスリッカー(たいてい四角で、折れ曲がったワイヤーが植えられている物)は、ボ
クサーのようなシングルコート(一重の被毛のことで、柴犬のように、表の太めの上毛と内側の柔
らかい下毛のある二重毛が、ダブルコートです。)の短毛種には不向きです。


まず、毛並みに沿ってブラッシングし、付着した汚れをざっと落とします。 
あまり力を込めないでください。 もし妊娠犬に行う場合は、特に注意します。 無理な姿勢や
余計な力は禁物です。 次に毛並みに逆らってブラシをかけ、もう一度毛並みに沿ってブラッ
シングし、浮いてきたフケや汚れを落とします。


この時、皮膚の状態などをよく見ます。 腫瘍やできものはないか、傷や炎症はないか、蚤や
ダニなどの外部寄生虫など、異常がないかよく見ます。 皮膚炎には多くの原因がありますの
で、素人判断せずに、獣医の診断を仰いでください。 皮膚に限ったことではありませんが、処
置が遅れると治療が非常に困難となることがあります。


蚤自体を発見するのは難しいですが、蚤がいる場合、背線上の頚や尾の付け根当たりに、黒い
粉のような蚤の糞が見られます。 他犬との接触や猫が近くにいる場合、蚤をもらうことがありま
す。 蚤は、蚤アレルギーだけでなく、腸内寄生虫である条虫(さなだむしとも呼ばれます。)を仲
介しますので、駆除してください。


ついでに蚤の駆除薬についてですが、フロントラインという背筋にたらすだけで、蚤には約2ヶ月
間、ダニには約1ヶ月間効果のある外用薬が、非常に効果的です。 このスポットタイプの薬は、
特にボディに効果的で、同じ薬でスプレーの物もありますが、これはスポットタイプの物で効果が
充分でない場合に併用すると、四肢などに効果的のようです。 現在、この薬が最も効果的で、
安全だと思います。




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蒸しタオルと艶出し
ブラッシングが済んだら、次に蒸しタオルで拭きます。 顔や顎の皺の間も丁寧に拭きます。 
皺の間は汚れが溜まるだけではなく、蒸れやすいので、皮膚に異常が見られることがあります。 
同じくパッドの間も注意が必要です。 
ここは唯一汗腺のあるところで、蒸れやすいです。

室内で飼育されている方は、足を洗う方も多いと思います。 この場合、シャンプーを使用する必
要はありません。 ぬるま湯や水で洗います。 この時、スポンジやブラシを使用すると、汚れを
落としやすいです。 洗ったあとは、必ず指の間もよく水気を拭き取ります。 蒸れは皮膚炎の原
因となりますので、乾燥に努めます。 ドライヤーも使用すれば理想的です。

つやを出したい場合は、一番最後に乾いた綿のクロスで毛並みに沿ってこすります。 専用のミト
ン状になった手入れ用品も販売されていますが、不要です。 軍手で充分です。 コーデュロイや
セーム革も良いようです。 器用な方は、これをミトンのように手にはめられるようにすれば、使い
やすいでしょう。 この軍手や布は洗わないで、ただただ使い込んでください。

また、手入れ用品として、つや出しスプレーなどが販売されていますが、普段このような物をしよう
する必要はないでしょう。 若くて健康な犬であれば、何もしなくても非常に美しいものですし、健康
状態の良い犬も毛艶は良いでしょう。もし使用したい場合は、ほんの少量、軍手やクロスにつけて、
毛並みに沿ってこすります。 オイル主体の製品は、物によっては毛が焼ける原因となりますし、
ベタつく物もありますので、プロテイン主体の製品の方が良いと思います。こういったスプレーには、
汚れ防止や紫外線防止効果のある製品もありますので、使いたい方は使用してください。
使用すると確かに艶々になります。

毎日の手入れは以上で、これで充分清潔に保てます。
とは言っても、忙しい方は毎日時間も手もかけられないと思いますし、時間があっても億劫でもあり
ます。 また頭数がいる場合、やってられませんね。 丁寧なブラッシングは毎日ではなくても、手の
空いた時にすれば良いと思います。
毎日しないからといって、どうこうしてしまうものでもありません。

ただ、運動後や食後など、付着した汚れだけは、そのまま放置しないでください。 皮膚に問題が起こ
る原因となることがあります。 清潔に保つようにしてください。



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     耳の手入れ
週に1〜2回は、耳の掃除をします。

イヤーローションは国内・国外メーカーの物が市販されています。 直接耳にたらして、外側から耳の
根元の辺りを揉んだ後で拭き取る物、また拭き取りもいらない物、コットンに含ませて拭き取る物など
があります。 炎症などの異常がない場合、どれを使用しても構いません。 通常の場合、コットンに
ローションを含ませて、見える範囲で優しく汚れを拭いてやれば良いと思います。 
耳の穴は鼻の方向に延びています。


かなり黒に近いこげ茶色のタール状の耳垢が多く出る場合、拭き取ってすぐに良く見て下さい。 非常
に小さな白い物が動くのが見える場合、これが耳ダニです。 駆除は外用薬や内服薬で行います。 
断耳して耳をセット中の場合は内服薬で駆除できます。 一般的な方法ではないかもしれませんが、
獣医に相談して内服薬を処方してもらってください。
イヤーローションの中には、耳ダニや炎症に効果のある物もあります。 特に問題のない場合、一般的
な耳掃除用のローションで充分です。 また問題がある場合も、獣医の診断を受けて、炎症にあった物
を使用することが望ましいでしょう。


タール状の耳垢が多く出たり、頭を傾けて首を振ったりする場合、何か問題があります。 獣医の診断を
仰いでください。 こんな場合、外耳炎は多く見られます。 炎症のある方をしたにして頭を傾け、よく振り
ます。 立ち耳の犬は耳を下げるので、よく分かります。 痛むので触れられるのを嫌がります。


また甲状腺機能の低下はボクサーの遺伝病のひとつとして挙げられますが、甲状腺も耳に影響するよう
です。 垂れ耳の犬は蒸れやすいので、立ち耳よりも耳の問題が多く見られます。 炎症などに気をつけ
て下さい。 ひどい場合、症状が良くなるまで両耳を持ち上げて頭の上でテープで留めておくと、かなり
効果的なようです。


耳をぶつけたりして耳血腫になることがあります。 垂れ耳に多いと言われますが、立ち耳でも見られる
ことがあります。 耳が腫れるので発見しやすいです。 立ち耳は放っておくと耳が折れたままになりま
す。処置は要は溜まった血を抜くのですが、手術を施すことが多いようです。




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     歯の手入れ
歯の手入れも、時々します。

若いうちは歯もきれいで気になりませんが、加齢と共に歯石が着いて、何より臭いますし、時には問題の
原因となりますので、歯石が着く前に予防します。 アメリカ製のペトロデックスなど、犬用の歯磨きや歯
ブラシが販売されています。 犬用の歯磨きは、すすぐ必要もなく、歯ブラシは人間用の物でも構いませ
ん。 犬用の歯磨きは、犬の嗜好に合わせてビーフやチキンの風味となっていて、これ自体を嫌う犬は
おそらくいないと思います。 人間用の歯磨きは使用しないでください。 あくまでも犬用の歯磨きを少量
歯ブラシに付けて、優しくブラッシングします。 慣れない犬は嫌がりますが、徐々に慣らしてください。 
結構、慣れるものです。 またどうしても無理な犬には、吹き付けるだけのスプレー状の物もありますが、
ブラッシングの効果に勝る物はないでしょう。 指に巻き付けて歯をこする、布状の物もあります。 何も
つけずに葉ブラシでブラッシングするだけでも、かなりの効果だと思います。


歯石が着いた場合、スケーラーという専用の器具で除去します。 歯医者にあるような物です。 歯の根
元から先に向かって引っ掻いて、徐々に除去していきます。 歯茎を傷つけたりしないよう、充分に注意し
て行います。 あまりに歯石が着いている場合、一度に取るのは難しいので徐々に行います。 長いこと
手入れせず放置していた場合、歯石が歯を支えている場合があり、歯石を除去すると歯がグラグラして
しまって抜く羽目になります。 自分で出来ない場合、獣医で麻酔をかけて除去することになります。 
こうなる前に、歯垢・歯石はまめに除去します。


普段から歯磨きして歯石を防ぐのと、歯石になってから除去することの違いですが、歯石を除去する際、
本来なめらかなエナメル質に細かい傷が付きます。 この細かい傷によって、さらに汚れが付き易く、
歯石も付き易くなり、悪循環となります。 週1回程度歯の手入れをした場合、非常に良い状態を保つこ
とが出来ると思いますが、少なくとも月に1度は歯磨きや歯石を除去することをお薦めします。




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      爪切り
爪も伸びているようならば、切ります。

爪きりは、穴に爪を入れてもち手の部分を握ると切れるギロチンタイプと、ニッパーのようなタイプがあり
ます。犬が嫌がる場合、ギロチンタイプの物の方が、犬に怪我をさせる可能性が低いかと思います。 
何かあっても深爪する程度で済むと思います。 出血は専用の止血剤がありますが、切り口を圧迫す
ればそのうち止まります。 コンクリートなどで擦れてまた出血することがありますが、あまり気にしなく
ても大丈夫です。

舗装された道路などを歩く犬は爪もほとんど伸びませんが、狼爪のある犬は、あまり伸び過ぎて、何か
に引っ掛けたり肢に食い込んだりすることがないよう、注意します。 また犬が自分で眼を擦った場合、
狼爪で傷付けることがあります
余力のある方は、前肢だけでもヤスリをかけて滑らかにしておくと、尖った爪で傷付くのが防げます。

私が普段、どのようにしているかをお話しします。

引き運動の際、次々と待ちわびている犬を連れ出さなくてはならないので、戻ったら足を洗って良く拭き
取り、ざっと躰の汚れを落とすだけです。 そして次の犬の運動に行きます。 全ての犬の運動が終了
してから、全員を蒸しタオルで丁寧に拭きます。 ブラッシングはこの時にすることもありますし、しない
こともあります。 食餌の後も蒸しタオルでリップの周りを拭きます。 庭で日光浴をしている時に、ブラ
ッシングすることが多いです。 こんな時、犬は寝そべったままでいます。 歯磨きや爪切りも、犬が寝
そべっている時、私も足を投げ出して座り、両足の間に犬が来るようにして頭を腿に乗せ、犬が寝そべ
った状態でする事が多いです。 犬達は室内で飼育しておりますが、シャンプーはあまりしません。 
展覧会前などで必要がある場合以外は、前回はいつだったか考えるほど、していません。 普段の手
入れで充分きれいに保っていますし、臭いもしません。

犬は人間と違い汗もかきませんので、シャンプーは頻繁にする場合でも、1ヶ月に1回で充分だと思い
ます。 あまり頻繁に洗うのは、シャンプーが刺激となり、皮膚にも被毛にもよくありません。 犬の皮
膚は、結構デリケートです。

シャンプーについては、次回、書くことにいたします。




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      vol.2 シャンプーについて

     
シャンプー

今回はシャンプーの仕方についての話にします。

シャンプーの回数は頻繁に洗う場合でも、1ヶ月に1度で充分だと思います。 洗いすぎは被毛にも
皮膚にもよくありません。 シャンプーは犬用のものを使用します。 犬の皮膚の酸度に合わせて
作られています。 良質のものを使用してください。


初めにブラッシングで、ざっと付いた汚れやゴミ、抜け毛などを落とします。 次にお湯で体を濡ら
しますが、湯温は人肌〜それより少々暖かめ程度です。 人間にちょうど良い温度ですと犬には
熱すぎます。 特に仔犬や老犬、また心臓疾患のある犬等は、少々ぬるいと感じる人肌にします。


体を濡らした後で、最後に頭部を濡らしますが、頭部にいきなりシャワーをかけると、犬はたいてい
嫌がりますので、水圧を弱くするか、シャワーのヘッドを下から手で包むように持ち、出てくるお湯を
手でうけて、お湯が手からこぼれていくような感じにして濡らします。 あるいは、一度洗面器にため
たお湯を、小さなボウルなどですくって、そっとかけるのも良いかと思います。 それほど嫌がらずに
濡らせますし、耳や鼻に水が入っても、たかが知れています。 ただし、耳や鼻には、直接お湯をか
けないように、気をつけます。


頭頂からかけるときは、犬は少々上向きにさせ、開いている片手で、耳で耳の穴をふさぐような感じに
押さえて、耳の穴に水が入るのを防ぎます。 水が入った場合は、犬がブルブルッと頭を振って水を
出しますので、止めないでください。
通常の場合、これで耳の中の水は出てしまいます。 また水を鼻から吸い込んでしまった場合は、
ブーブー苦しそうにしますので、タオルはいつでも手の届くところにひとつ用意しておきます。


全体を濡らしたら、シャンプーに入りますが、一度目はシャンプーの現役大さじ1杯程度を洗面器
いっぱいのお湯で薄めたものを、体にかけて、ざっと馴染ませます。 その後頭部にそうっとかけて
馴染ませ、素早く頭部から流します。 シャンプー液が頭部についている時間は、出来る限り短くなる
ようにします。 一度目のシャンプーは、薄めた液を馴染ませるだけといった風で、汚れを擦ったりし
なくて結構です。


二度目のシャンプーは、本洗いです。 シャンプーは、メーカーの説明書では希釈せずに使用すると
書いてあるものも多いですが、薄めてください。 私は通常、小さなボウルに大さじ1〜2杯程度の現役
をカップ1〜2杯ほどの湯で薄めたものを作って使用していますが、これで充分、ボクサー1頭洗えて
います。


体から洗いますが、私はスポンジを使用します。 スポンジにシャンプー液を含ませて、ボディから泡
立てながら洗い、四肢の先、パッドの間も丁寧に洗います。 指間はべたつく犬もいますので、丁寧に
洗います。 またスポンジ以外にゴム製のブラシを使用しますと、死に毛も取れますし、皮膚のマッサ
ージにもなりますが、力を込めますと想像以上に皮膚を痛めますので、くれぐれも気をつけて下さい。 
体の洗いが終ったら、頭部を洗います。 口吻や顎の下の皺の間も、丁寧に洗います。 
シャンプーはなるべく眼に入らないよう、気をつけます。


洗い終えたら、頭部からシャンプーをすすいでいきます。 充分すぎるほどよく流し、シャンプーが残
らないように気をつけます。 パッドの間も充分に流します。 お風呂などでシャンプーする場合、
じかにタイルの上ですと、シャンプーで滑ります。 関節をおかしくする原因ともなりますので、
すのこなどを必ず使用して、犬が滑らないようにしてください。




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      リンス
次にリンスをします。

短毛ですから、リンスは不要と思う方もいるかもしれませんが、被毛だけではなく皮膚のためにも
使用します。 リンスも同じように原液で使用するように書いてあるかもしれませんが、薄めて
使用します。 洗面器いっぱいのお湯にリンスの原液大さじ2〜3杯程度で薄めたものを、全体に
充分馴染ませます。 これは薄いと感じるかもしれませんが、濃いものを使用しますと、その後べ
たついてくるのも早いです。 この時も、頭部は最後にかけます。 少ない原液で表面にしかつか
ないより、薄めたものを充分使用したほうが、よっぽどよく馴染みます。 リンスの濃度は、仕上が
りの感じで、加減してください。


リンスを頭部からすすぎます。 これも充分に流します。

すすぎが済みましたら、速やかにタオルで水分を拭き取ります。 以上が私のシャンプーの仕方
ですが、大切なのは、素早く済ませることです。 シャンプーは犬にとって大きな負担となりますの
で、始めから終わりまで10分以内で済ませるようにします。 特に、仔犬や老犬、また疾患のあ
る犬は、素早く済ませる必要があります。 場合によっては、2度洗いは不要かと思います。 
仔犬は汚れやすく、そのままにしておくと皮膚疾患になりやすいので、特に清潔に保つ必要があり
ますが、こんな場合も1度洗いで充分でしょう。 小さいうちは、洗面器や小さめのたらいに薄いシャ
ンプー液をつくり、その中にぽちゃんとつけて、片手で体を支え、もう一方の手ですすぐような感じで
洗えば充分ですし、流しで充分洗えるかと思います。


暑い季節であれば、そのまま自然乾燥も良いのですが、通常はドライヤーで乾かします。 濡れた
状態でいるのは、やはり冷えてしまいます。 幼い犬や老犬、病犬は必ず乾かします。 ただし、暑い
季節にドライヤーを使用する場合、扇風機もまわしておくなどして、オーバーヒートにならないよう、
気をつけます。


乾燥はお腹からです。 まず、腹部をドライヤーでかわかしてから、体、四肢(指やパッドの間は充分
に乾かします。) そして頭部の順で乾かしていきます。 頭部にドライヤーをかけるときは、風量を
弱くし、正面から当てるよりも斜めからあてる感じの方が、犬が嫌がりません。


私は頭部のドライヤーは、いい加減に済ませています。 本当はきちんと乾かした方が、皺の間も蒸
れなくて良いのですが、何しろ犬は顔のドライヤーは嫌いなようです。 充分タオルで拭いてあれば、
体を乾かしている間に、ほとんど乾いてしまいます。


乾燥は、何より、犬が冷えないように気をつけることが、大切かと思います。

また、耳の中の水気も、充分拭き取ってください。 シャンプー後の耳掃除は、汚れを落としやすいも
のです。 場合によっては目薬をさすことも必要かと思いますが、通常ですと平気です。 特にシャン
プーが眼に入ったり充血している場合、市販されている洗浄にも使用できる目薬(Opticlearなど)
や、ホウ酸水などで、洗浄してください。




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    シャンプー剤
シャンプーは色々な種類のものが市販されています。 ボクサーに使用するものについて書きます。

一般的なシャンプーです。
全犬種用
   特に対象とする被毛があるわけではない、一般的なシャンプーです。 ボクサーに使用できます。
短毛種用: 
   これを出しているメーカーは、長毛種用も出しているのが常です。 ボクサーに使用できます。


特定の被毛に効果を狙ったシャンプーです。
白毛用
   白い部分に使用しますと、黄ばんだ感じではなく、まっさらさらの白に仕上がります。 良質のものを
   使用しないと、乾燥してパサパサします。 手も荒れます。 良質のものは、漂白しないで白く仕上げ
   ますし、乾燥することもありません。
ダークカラー用 
   これらはメーカーによって名前が異なりますが、「ブラック」と商品名に入っていると思います。 
   この部類に入る被毛は、濃いブリンドルです。 ダーク・ブリンドルに使用しますと、毛色が明るくなっ
   たりせずに、深い色に仕上がります。
茶用
   これらの商品は、たいてい商品名に「ブロンズ」がついていると思います。 
   ファウンや明るいブリンドルに使用します。


ホワイトマーキングのある犬はどうするかと言いますと、「ブラック」も「ブロンズ」も、使用できます。 
これらのシャンプーは染毛効果は全くありませんので、白い部分があっても使用できます。 
単に、毛焼けさせずに本来の被毛の色を生かす効果のあるシャンプーです。 
白い部分を特に白くしたい場合、その部分にだけ白毛用のものを使用すると良いと思います。


その他
仔犬用
   仔犬の弱い皮膚用の、刺激の少ないシャンプーです。 このような製品は、ティアーレス、
   目に染みないものが多いので、成犬でも頭部に使用するのに便利です。 私は成犬にも、
   仔犬用を使用することがあります。


薬用
   医薬品として扱われている「セリーン」や「セデルミン」は、硫黄系のものです。 
   皮膚の疾患は非常に様々で、場合によってはさらに症状を悪化させ逆効果となる場合があります。 
   獣医に相談してから使用するべきだと思います。
   「ホスティーン」も医薬品ですね。


蚤取り用
   蚤取り用です。 一度のシャンプーで完全に蚤が落ちるかと言えば、そうでもないです。 
   蚤取りには、獣医で処方される薬や首輪の方が、効果があると思います。


ドライシャンプー
   液体や粉の製品がありますが、場合によっては便利です。 でも、たいていの場合、蒸しタオルで
   充分ですが。 展覧会などの出先や、部分的にきれいにしたい場合には便利です。 
   ボクサーには液体のものの方が使えると思います。 
   粉はタルクが主に使用されていると思います。


その他に、天然成分のもの、天然成分だけで特に刺激のないアレルギー犬用のもの(soap−freeなど
と書かれています。)、眼にしみないもの(Tearless),乾燥の酷い犬用など、製品は様々です。 
シャンプーは犬用の良質なものを使用すれば、通常問題はないかと思います。 (少々舐めても、
せいぜい吐くくらいです。)が、特に皮膚や被毛に問題のある場合は、それに合った製品を使用する
必要があると思います。


被毛や皮膚に問題のある場合、獣医に診せること、また何より食餌を見直す必要があると思います。 
これらに効果のある総合栄養食やビタミンなどが各メーカーから販売されていますので、試してみる
のも良いかと思います。 また餌によるアレルギーの場合もあります。


それから涙焼けに関してですが、これは涙の成分を洗い流すことが、何より効果があります。 
もちろん、眼の疾患を疑う必要はあります。 何らかの原因で、涙が多い場合があります。 涙焼けは
毎日数回、水でその部分を洗い流し、乾燥に努めます。それ用に、「ダイヤモンド・アイ」「アイ・ブライト」
などの製品もあります。 「ダイヤモンド・アイ」は涙焼け以外にも、顎の皺の赤く焼けた部分などにも使
用できますので、ボクサーには結構使えるものです。 また食餌内容がレバーや脂肪の多いものです
と、なることがあります。 減らしてみてください。





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     vol.3 健康管理について

     健康管理
飼育の仕方というのは、一概には言えないものですが、飼育する上での最低限の健康管理というのは、
それほど変わらないと思います。
 病気の時は獣医のお世話になりますが、それ以外に、フィラリア予防、伝染予防ワクチンの追加接種、
検便、そして心臓の検査で、獣医にかかる必要が出てくると思います。 
たいてい、かかりつけは近くの獣医かと思いますが、地元の獣医の良い点というのは近いという
ことだけでなく、その地域の環境や、多く見られる寄生虫や伝染病の情報を把握していることです。 
混合ワクチンにしても、飼育環境や連れていく場所によって、必要なもの、不必要なものがありますので、
適切な助言を得られると思います。

フィラリア予防薬には、月1回のものや毎日のものなど数種類あり、薬剤が違いますが、それぞれ合った
ものをお使いだと思います。 フィラリアは、完全に予防できる病気です。 末期には犬が大変苦しみますの
で、予防は飼い主の勤めですね。フィラリア予防薬を内服させる期間は、基本的には蚊のいる期間、たいて
い春から冬にかけてですが、地域差でだいぶズレがあります。 アメリカでは地域によって、通年に渡り予防
していますが、ヨーロッパでも、夏は必要なのでしょうか? 日本のほとんどの地域ではフィラリア予防が必
要で、関東では3回夏を過ごせば100%フィラリアに感染するなどと言います。

ワクチンは、法定伝染病である狂犬病予防接種は、年1回の接種が義務づけられていますので、これは毎
年追加接種される方が多いかと思いますが、獣医での伝染病予防ワクチンの追加接種となると、特に繁殖を
されない方は、必要性を感じない方も結構いるようです。 中には誤解している方もいるようですので、念のた
め書かせていただきますが、幼犬時に2〜3回ワクチンを打って、抗体が形成され、免疫が出来てから外に
連れ出します。 これは、ほとんどの幼犬を迎えた方が経験されていると思います。 しかし、これで生涯安
心かというと、この抗体は永遠のものではなく、だんだんと免疫力が低下していきます。ワクチンの種類にも
よりますが、予防する伝染病によっては半年程で免疫が切れる場合もあります。 ですので、ほとんどのワ
クチンにおいて、年1回程度の追加接種が勧められています。 ワクチンの免疫の持続期間は、実際にはま
ちまちのようです。
免疫のあるうちに、ウィルスに接する機会があると長持ちするそうで、獣医の飼い犬は長持ちするなどと言い
ます。

他には、検便と心臓の検査が必要となります。 私は、この犬種を我が家に迎えると、検便の他、必ず心臓の
チェックをします。仔犬はもいろんのこと、成犬でも、必ず調べます。

繁殖されている方は、こういった検査は定期的にされていることと思いますが、そうではない場合、幼犬時は
気にかけても、成犬になってからはあまり気にかけない方も多いのではないでしょうか。

腸内寄生虫は、飼育頭数や環境によっては、たいして問題にもならないのかもしれませんが、複数飼育して
いますと、二次感染が心配になります。 寄生虫を持ち込まれると、虫卵によっては土壌や飼育環境が汚染
されます。 虫卵やオーシストはなかなかやっかいで、家庭内に感染源があると、堂々巡りとなってしまいま
す。 仔犬の腸内寄生虫は、何らかの症状や発育に悪影響が見られることが多いですが、成犬の場合は、
特にこれといった問題があるようには見えないことも多いです。 しかし、それまでにいた環境や、また連れ
出す環境によって、成犬でも寄生虫を拾うこともかなり多く、定期的な検便が必要となります。 全く同じ環境
で飼育していて、同じ道を運動させていても、よく拾ってくる子、そうではない子がいます。 他の犬の放置さ
れた糞が感染源となり、経口感染が主ですので、外に連れ出す際は、糞のある路肩や草むらには行かせない
ようにし、好き勝手に臭いをかがせたりさせないようにします。 糞の処理方法ですが、外でした糞は持ち帰る
のはもちろんですが、敷地内の場合、土に埋めたりコンポストに入れたりせず、焼却処分をするのが一番衛
生的で良いと思います。 家庭規模のコンポストでは上手く発酵させるのは難しく、高温になることはまずあり
ませんので、虫卵を死滅させることは出来ません。 トイレに流す方もいるようですが、複数のボクサーの糞
となると、現実的ではありません。 便は速やかに、衛生的に処理するよう、心がけます。 フィラリア予防薬
によっては、回虫などの寄生虫に効果がありますので、獣医に確認してください。 しかし、効果のない寄生
虫もありますので、定期的な検便が必要となります。 寄生虫の中には人畜共通のものがありますが、犬の
糞を家庭菜園の肥やしにでもしない限り、通常の生活では、虫卵が人間の口に入るようなことはまずないと
思います。

心臓の検査はこの犬種には必要です。 この犬種には、ボクサー心筋症(Boxer Cardiomyopathy),
大動脈弁/大動脈弁下狭窄(Aortic/Subaortic Valvular Stenosis : AS/SAS)という遺伝的疾患について
は、また改めてお話したいと思っておりますが、この二つは突然死の原因となる心臓疾患で、飼い主が気づ
いていないことも多いです。 運が良ければ、幼犬期にははっきり診断付けられないことが多く、心雑音は成
長と共に消えることもあります。 むしろ、これらの心臓疾患は幼犬期には何の兆候も見られずに発見出来
ないことが多く、成犬になってからの検査が必要となります。 獣医での一般的な心臓の検査は、聴診と心
電図ですが、場合によってはレントゲンや超音波検査も用います。 心雑音が発見された場合、エコー
(超音波)が用いられ、AS/SASを診断付けるのはエコーです。 BCの診断を確実にするには、安静時を
含む24時間のホルターモニターが必要なのですが、一般的ではないようで、聴診と心電図で問題が見受け
られない場合、ホルターモニターを行うことはほとんどないと思います。 しかし、現実には、数分間の
心電図では異常を発見するのに全く不十分で、BCは診断付けられません。

特に病気もせずに健康で、獣医にかからずに済むのが何よりなのですが、具合が悪い時だけでなく、
普段から獣医に連れていくのは、良いことだと思います。 複数の場合、全てを連れていくのは無理があり
ますが、私はフィラリア予防薬などを取りに行く時など診察の必要がない時でも、犬を連れて行きます。 
順番に連れて行きますので、何の問題もない犬でも、数ヶ月に1度は獣医に顔を出していることになります。
 手の空いてる時など、獣医が病歴など気にかけて、ついでによく診てくれますので、なるべく空いている時
に行きますが、犬が普段からいじられるのは良いことですし、犬の方も楽しいようで、うちのどの犬も獣医に
行くと大喜びします。 色々教わることが多いですから、かかりつけの獣医とは、良いお付き合いが出来るの
が理想です。 開業獣医は数も多く、勉強熱心な方が多いですが、どの獣医もこの犬種の特有の好発疾病
に通じているとは限りませんので、飼い主である私達が、気にとめておく必要があると思います。




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